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ナパ・ワイナリー紀行 / Napa Winery Trip

In the Heart of Wine Country! カリフォルニア・ワイン紀行

今日もイイ天気!さ~行ってみよう~!と朝っぱらから2人して拳を奮う夫婦でありました。ワタシ達の泊まったオーベルジュ・ド・ソレイユは、まさにワイナリー巡りのために存在するような最高のロケーション。ブランド好きな若い女の子がパリのサントノーレやワイキキのど真ん中に宿泊するようなもんです。シャネルやエルメスが連なるのを見て興奮する女性の如く(?)、右を見ても左を見ても高鳴る鼓動のワタクシです。(笑)オットも普段から贔屓にしているワイナリーがこれでもか!と存在するので、決して素通りしません。夫婦喧嘩を一度もしなかった旅って、近年稀かも? 

まずは、ホテルから歩いても行ける場所にあったMummから。見晴らしのイイ&気持ちよい場所です。ワイン好き達の投票でも、ベスト・テイスティグ・プレイスに選ばれておりました。  

ここは朝一の10時から行くことをお薦めします。お昼頃行ったら満席の上にWaitingする人たちでひしめいておりましたから。ワタシ達は朝9時55分には行ってしまいました。(笑)  

朝はシャンペン(スパークリングワイン)くらいから始めるのが妥当なようです。(教訓)すきっ腹にどっしりとしたレゼルブなんて飲んだ日には、ちょっとおえっとなってしまいますから。ほんと。  

3種のテイスト。そんなに興味あるブランドではありませんでしたが、雰囲気にヤラレテしまいました。そういうもんでしょか。オットがしみじみ「オレ、Napaって好きだな~。みんな朝っぱらから酒飲むの普通なんだぜ」ですって。ま、ここでは朝から幾ら飲もうが、お咎めは無いでしょう。わざわざ飲みに来てるんですから。飲んで飲んで飲みまくろう!と決意し私は、Napa入りするのに2週間ダイエットしました。どうして飲食のことになると、こうシリアスになってしまうのかしら。(^^;)   

ナパ&ソノマには大小400のワイナリーが存在するとか。ワタシ達に限られた時間は3日間。1日にそうそう何軒も行けるわけでも無いので、おのずと普段贔屓にしているワイナリーから優先的に巡りってしまいます。ワインのパワーに魂を抜き取られるようで?1日に6軒くらいし行ければ上等ではないでしょうか。ということで、ワタシの一押し&だ~い好きなHeitz Cellarから。ソムリエの人達も高得点をつけております。  

思ったよりひっそりとした感じ。車も全然停まってないし。うん、イイ感じ。ツアー客お断りですって。  

こじんまりとシンプルでモダンで落ち着ける雰囲気のインテリア。今回色々とワイナリー巡りをして興味深かったのが、それぞれのテイスティング・ルームやワイナリーのインテリアや外観の雰囲気。オパスはオパスらしく、ベリンジャーはベリンジャーらしくと、ワインそのものを表現しているようで面白いです。ワインそのものを語ることは哂われそうなので、さすがにここでは遠慮しますが、インテリアはちょっと語れるかも?  

ワタシ、ここ、無条件に好き。今回ホテルのスタッフをはじめ、色々な人達から「何処のワイナリーが好きですか?」という質問を受けました。私は迷わずココ!「私もあそこは落ち着いていて大好きな場所よ」と言っていた人がいて嬉しかったな~。ここでは、普段飲むことの無いレアものも迷わずゲットして大満足。もしもNapaから気軽に1本だけ選ぶとしたら、やはり私はHeitzでしょうか?(Dalla ValleやLail Vineyardsは入手困難でしょう?)私の好みそのものなんですもん。行って良かった!  

対してうちのオットの1本は、シルバー・オークをチョイスするとか。「あんなコストパフォーマンスなワインないで~」が口癖。さすが大阪アキンドだす。  

ライプの葡萄。丁度ハーベストの時期?  

ラベルでおなじみですよね?「私ココ昔好きだった」と言ったら、オットに叱られそう。(^ー^;)家に戻り素敵なワインを飲ませていただいたのですが、物足りなくて良さをわかってあげられなかった。(本音)なんでやろ?単なる好みの変化でありましょう。ごめんなさい。※私の舌はアテになりません。  

Oakville Cross RDをひたすらに。この辺りは素人のワタシ達にもわかるくらいに黄金地帯。Opus, Silver Oak等々名だたるワインナリーが並び目移りしてしまいます。3日間何度この道を通ったことでしょう?抜け道や裏道に詳しくなったオットは「おれ、ここでツアーガイド出来そう」ですって。そのうち日本人観光客相手にオプショナルツアーしてたりして?  

総本山OPUSの建物は、ほんとに宗教かなんかの総本山の如くじゃかじゃ~んと。  

心なしか肩に力が?やっぱりオパス・ワンだから?  

圧巻。  

なんと言いますか、美術館のようです。ワイナリーの域超えてるし?さすが。  

きっちり整った感のある畑。やっぱりベストプレース?  

2001年 べリーストロング。1杯$25なり。  

いつの間にやら、ふらふらっと1ケースお買い上げしてるし。あのー。(汗)ここはジャンジャカとクレジットカードを切っているお客様(アメリカ人)がいっぱいいました。やっぱりダントツの人気?ちなみに2001年もん、SF空港にて約2倍のお値段がついておりました。(驚)  

ここまで来たらモンダビも行っとこか~って、あのー「オパスとモンダビは俗ぽいからはずそう」と言っていたのはどなた?(^ー^;)  

観光の名所ですわね。行くなら朝一がお薦め。午後は観光バスが来ますから。  

さすがに朝から赤ワインを飲みすぎて酔っ払って来ました。パンかなんか置いてないのかしらん?お腹すいた~。レゼルブ専門のテイスト・ルームにて。  

眠る巨万の富。ここは15年前にも来たんですよね。その頃ワタシ達はまだワインに関してチンプンカンプンで、ワイナリー巡りの面白さを堪能できませんでした。少しは成長したかな?一応15年間で7000本くらいは2人の胃袋に収まったと思います。この10年間にCAワインの評価はうなぎのぼりでGood Year& Great Yearも続き、アメリカ経済の好景気にワインブームも手伝って、CAワインの値段もおそろしく上がりました。株買うよりワイン買うわ!と言う友人達も周りにいっぱいいるくらいですから。  

数年前まではハワイのコスコでOPUS$68くらいで買えたのが夢のよう。今はその何倍するんじゃろか?飲まないでとっておけば良かった。(無理だけど)それにしても、アメリカ人ってこんなにみんなワインが好きだったのでしょうか。単に私が無知だったのでしょうか。びっくり。   

気分が悪くなってきたとか言いつつ、しっかりレゼルブ飲んでるし。2001年ってイイですよね。モンダビって多くの人に愛されるのわかるなあ。拒まないワインなんですもん。美味だけどスノッブとは無縁で、誰でもいらっしゃ~いとい大らかさ。まるでこのワイナリーそのもの&アメリカぽいですよね。うちのオット「おれ、OPUSじゃなくてモンダビのレゼルブで十分やで~」ですって。まあ、従兄弟どうしだかんね。  

Staglinはちょっと行ってみたいワイナリーでした。あんまり飲んだことないのですが、ジャクソンホールのワイン屋で白を買い飲んでみたら、すっごく良かったので。ハワイには売っていないんですよね。  

残念。2日に渡りクローズしてました。あまり商売気ないのかな?  

奥まった場所にある、こじんまりとキュートな感じの建物。次回は是非!  

オットがジョギングの途中に「ZDがホテルの真下にあった」というので、朝一で行ってみました。ファミリー経営のこじんまりとしたワイナリーです。すっごく有名なので意外でした。  

私は個人的にシャルドネの中では、ここ2番目くらいに好きです。特に黄金色が美しいですよね。  

ひっそりと人が居ないテイスト・ルーム。やはり赤ワインにおされ気味?  

お隣さんのPlump Jackにも寄ってみました。私ここ、昔好きだったことあります。CAワインに入り始めた頃カリフォル二ア・ワイン・クラブから送って来て、入門編にはイイ感じでした。残念ながらカベルネソーヴィニヨンのテイストはありませんでした。全部レストランに下ろしてしまい、在庫が無いそうな。  

ここまでは人が来ないのかな?  

猫ものんびり。  

コッポラです。ここのワインには興味なかったのですが、例のあの映画のロケ場所に興味津々で行きました。ここも朝一がお薦め。午後からは大渋滞になってしまいますから。  

観光名所になっておりやす。  

コッポラさんだけあり、随所にフォーカル・ポイントが。  

これも映画のシーンで見たような?  

「ゴッド・ファーザー」の最終回覚えています?アルパチーノが死す場所ってここじゃない?違うかな。  

立派なワイナリーですこと。コッポラに買われて幸せかもね。  

ここはヤル気満々のセールスピッチでした。全然買う気無かったのに、意外やカベルネが面白い感じでお買い上げ。Napaワイナリー巡りは3日で十分です。破産してしまいますって。(涙)  

ここも映画に使えそう。  

こんなシーンもありましたっけ。  

もう一度映画を見たくなりました。なだらかな丘陵地帯のシーンは長いことトスカーナだと信じきっておりましたが、もしやオールロケ、ソノマ&ナパで完結してたりして?だって「ここはトスカーナです」と言われれば信じてしまうくらいに酷似していますもん。制作費も安くあがりますよね。ハリウッドからも近いし。コッポラさん、元取ってる。(あきんどですみません)  

Chateau Montelenaはアッパー・ナパのはずれ、カリストガにありました。遠かった。ふー。「このワイナリーからNapaが世界で有名になったんだぜ」とのこと。30年前の品評会でフランスを抜き堂々1位になり、Napaが一躍注目されるようになったとか。何処でも入手可能なので、結構飲み込んでいるワインであります。林の中には湖もあり、なかなか雰囲気のあるワイナリーでした。格言(BYオット)「有名なワインが全て美味いワインとは限らないが、美味いワインは全て有名である。」ふーっむ。素敵に美味しいワインは人々が放っておかないので、既に有名になってしまっているのです。ほんと、しごく単純なことなのですが。  

1本だけ白をと問われたら、私は迷うことなくGrgich Hillsを選びます。シャルドネの貴公子(いや魔術師だったかな)? 地味でこじんまりとしていて、割と驚きました。歴代の大統領もお気に入り? 

Grigch Hillsのラベルを彷彿させる葡萄の風景。  

Grothを好きなアメリカ人って多いですよね?サンフランシスコのエアポートでも、ここのボックスを提げている人達を多く見かけました。  

BVの横の道は通り過ぎただけ。他にもっと行きたいワイナリーがありましたので。  

切りが無いので、そろそろおしまいにします。最後はベリンジャーを。禁酒法の時代にも製造していた筋金入りでしたかな?(何処かで読んだ記憶が)  

ここを褒め称えるアメリカ人って多いですよね。モートンズ・ステーキハウスとも専属契約しているとか?確かに肉好きなアメリカ人にはたまらない感じ。  

実はですね~。へそ曲がりの私は人から勧められてもイマイチ好きでなかったんです。が、しかし、今回のワイナリー巡りで一番ガラリと価値観が変わったのは、ココでありました。ごめんなさい、ベリンジャーさん。2001年のレゼルブはもちろんのこと、1997年カベルネは美味でした。  

それぞれのワイナリーには、それぞれの風味が。魂を抜き取られそう。クレジットカードを持って行くのは危険です。(笑)  

格言:世の中に不味いワインなんか存在しない。(まじですか?)好きか嫌いかだけである。(そりゃそーだ)。朝っぱらから美味しいワイン飲んで酔っ払って、スパ行って昼寝して、又ワイナリー行って、ディナー行ってって・・・この世の天国です。「次いつ行く?」と早くも訊ねるオットでありました。最高に楽しいワイナリー巡り、又近く決行いたしましょう。  

心残り:大好きなDalla Valleに行けなかったこと。ソムリエさんいわく、アポイントオンリーでVery Defficultとのこと。
「シンガポールから大量に買い付けに来た華僑って触れ込みで行けないかな?」とオットに訊くと、「役不足」と即却下されました。残念。喉から手が出るくらいに欲しかったのに。ソレイユで飲みました。
****面白い人にはまあまあ面白く、興味無い人には全くつまんない、ワイナリー巡りのリポートでございました。
いつかワインのお味について書ける日が来るのかしら?「語るより飲め!」が合言葉の2人でした。続・・・。
※各ワインの品質については、CA在住の日本人の達人さんたちが各サイトで紹介していますので、是非、そちらをご参考くださいまし。